2008年07月25日

スチレンボードでボディ(カウル)製作

スチレンボードを使ったボディ(カウル)の製作について質問が届きましたのでお答えしましょう。

工学院のブログを読んでいただいてとても嬉しいですね。

工学院のブログの右側にメニューがありますのでそちらを
見ながら読んでいただければと思います。

(製作記:ボディー参照)
 まず、ボディーの長手方向の断面図をCADでも方眼紙でも良いので
作図します。これを実物大にしたものをスチレンボードの7ミリ厚に
スプレーのり55で貼り付けます。
(これを背骨と我々は呼んでいます)
 次に輪切りの断面を200〜300ミリピッチで作図し
同じく実物大にしたものを7ミリ厚スチレンに貼り付け
背骨に固定していきます。
(これをアバラ骨と呼んでいます)
このとき、背骨が歪みやすいので注意が必要です。(背曲がりになってしまう)
(ここまでできたものが2007年7月31日のブログです)

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 スチレンでは3次曲面はできないので、フロント部分など
3次曲面の部分はスタイロフォームで作製しています。
 アバラ骨の間は3ミリ厚のスチレンボード使っています。
(これが2007年の8月5日です)

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この車両は3ミリ厚のスチレンを幅20ミリ、長さ600ミリ
の長い短冊状に切ったものを細かく貼りました。
今年のマシンは幅100ミリ、長さ600ミリの短冊状の
スチレンを貼っています。
取り合えずガシガシ貼っていきます。
(3ミリ幅のほうが大変ですがカーブを出しやすいです)
 スチレンの固定にはホットボンド(ホットメルト)を使いました)
隙間は後から現物合わせでスチレンを加工し、貼っていきます。

2007080504

 

 

 

 


5ミリ以下の隙間は15ミリ〜20ミリ幅のマスキングテープを
貼って埋めていきます。
(07年の車両はこれをやらなかったので筋目が出ていますね
今年の車両のこの作業の写真がありません。ごめんなさい)
 3ミリのスチレンは小さい半径の丸みは付かないので(折れてしまうので)
小さい半径の丸みは1ミリ厚のスチレンを併用します。
それでも限界がありますのでスチレンの折れ目をデザインに取り込むか
フロントノーズのようにテールやルーフなどはスタイロで製作、合体させたほうが
良いでしょう。
(今年の車両は写真にはありませんがフロントとテールの一部を
スタイロで作り変えています。写真では分かりませんが凸凹が酷かったんですよ)
 カーボンクロスを貼っても、この凸凹はほとんどそのまま形に表れてしまうので
できるだけ丁寧に仕上げたほうが良いです。

2007082601

 

 

 

 


 07年の車両はこの上にカーボンクロスを貼っていますが、今年の車両は
凸凹が酷かったので、グラスファイバー1枚を貼った上に
カーボンクロス1枚を貼っています。
凸凹が目立たなければカーボンクロス1枚で良いと思います。
カーボンクロスは伸縮性がありますので少々の3次曲面でも引っ張れば馴染みます。
クロスは細かい端切れにはせず、なるべく大きな面積で貼っていきます。
このとき、クロスにスプレーのり55をクロスにスプレーしてからカットすると
ホツレにくくなり、作業しやすいです。また、べたついているので、ボディー
への仮止めもできます。
クロス1枚では足りなくなるので、フロント部、センター右、センター左、テール部
など4分割ぐらいで構成します。
合わせ目は30ミリ〜50ミリぐらいを重ねています。
(グラスファイバーはカーボンクロスほど馴染みがよくありません。
そのデメリットを凸凹隠しに利用しましたが上手くやらないと
余計に凸凹が出ます)
後は、クロスの上からエポキシ樹脂をはけ塗りし、硬化させます。
余計な樹脂はヘラなどで掻き落とします。
 フロントウィンドウ部分が大きい場合はウィンドウ用の穴が大きくなりますので
部分的に2プライ貼ったほうが良いです。
サイドウィンドウの所は1プライです。
硬化したら、はみ出ているクロスをカットし、重ねた部分など
凸凹を耐水ペーパーでサンディングします。
(かなり細かい粉末が飛散しますのでマスクをしたほうが良いです)
 硬化させている間に補強を兼ねた耳を作っておきます。

セグウェイ

2008072406

 

 

 

 

 


(08年7月24日)
 背骨とアバラ骨を抜き取る訳ですが、抜いてしまうと
カウルの強度が落ち、たわみ易くなるので、抜く前に
ウィンドウ用のケガキ線を入れます。
我々は10ミリ幅のマスキングテープを何回か張り替えて
ラインを出しました。
(08年7月23日2枚目の写真)

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 ウィンドウ用のラインができたら、0.5ミリ厚の塩ビ板を
あてがい、1回り大きめにカットしておきます。
この後カウルのウィンドウ用の穴を開けます。
穴あけが終わった段階で骨を抜いていきます。
(外装用3ミリスチレンは残したほうが強度は上です)
骨が抜けるとたわみますので、抜き次第、耳を接着します。
 ウィンドウ用塩ビ板はカウルの外貼りか内貼りか悩むところですが
綺麗に仕上げるのであれば内貼りが良いと思います。
内貼りの場合は、ウィンドウの周囲のスチレンを剥がし、
塩ビ板とカウルを強力両面テープで張ります。
(08年1月8日)

20080108052008010804

 

 

 

 


外貼りの場合はダイレクトに貼ります。
貼りしろは約10ミリとっています。
と、こんな感じで製作していますが
参考になったでしょうか。
やり方は他にもあると思いますが参考になれば幸いです。



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この記事へのコメント

1. Posted by 三浦一仁   2008年08月02日 14:54
5  青森職短大の三浦です。先日は質問に答えていただきありがとうございます。
 スチレンボードの隙間にマスキングテープで埋めることなど注意書きを載せていること。FRP積層で去年と変えてグラスファイバーも重ねて改良していることがわかり参考になります。
 まだ、フレーム制作ですがこれからボディ制作時に役立てたいです。また、いろいろ質問するかもしれませんがこれからもよろしくお願いします。

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