2006年10月17日

昇圧(ブースト)回路2

昇圧(ブースト)回路の前に、まずは電気の基本的な事から。電気回路を勉強するときに基本素子が三つ出てきます。今回の回路において役割別に見てみると、一つ目は抵抗、これは電気エネルギーを別のエネルギーに変換して消費する素子(ここではモータとする)。次はインダクタンス(コイル)、これは電気エネルギーを加えると消費せずに一時的に電磁エネルギーへ変換して蓄える素子、最後にキャパシタ(コンデンサ)、この素子も電気エネルギーを加えると静電エネルギーとして蓄積する素子です。

この三つを用いた基本構造です。

11

 

 

 

電源(バッテリー)にコイル、コンデンサ、ダイオード、スイッチ切り替え用トランジスタ、モータで構成されています。これだけで昇圧(ブースト)が可能です。ただ、単純にスイッチ切り替え用のトランジスタでOn、Offを繰り返すだけです。その動作を見てみましょう。

まず、Onの状態の回路から。Onの状態ではトランジスタ部分の方が電流を流しやすいため、電流はそちらを流れます。したがってモータ部分は電源が切り離されてしまいます。しかしコンデンサが電源と同等の電荷を蓄えているため、コンデンサが電源の役割を果たして、モータは回転しています。そのときの回路がこちら。

昇圧1

 

 

 

 

 

次にOffの状態、この時は電源はモータに接続されていますから、電源から電気の供給を受けています。さらに!コイルが蓄えた電気も、このとき供給されます。つまり電源を二つ直列に接続したのと同じ効果があります。これによって、入力電圧よりも大きな出力電圧を出していま。これが昇圧回路です。

昇圧2

 

 

 

実際には、上乗せしたい電圧に応じてコイルを選ばなければいけませんし、流れる電流が大きいため、スイッチングトランジスタも注意して選ばなければいけませんが、原理は簡単です。

今回は予選で昇圧回路を用いましたが、レース残り5分でベストラップをたたき出したのは、この回路のおかげです!

使ってみようかな〜と思っている方、ぜひ、お試しあれ!(担当 suga)

 

 

 

 



トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔